iPhoneの「ユーティリティ」とは、写真の整理や本人確認、印刷、料金確認など、日常のちょっとした作業を便利にする機能やアプリの総称です。
ただし、「ユーティリティ」という名前のアプリが1つだけあるわけではありません。写真アプリ内の分類名として使われる場合と、App Storeで便利ツール系アプリを示すカテゴリ名として使われる場合があります。
iPhoneのユーティリティとは何を指す?
iPhoneで使われる「ユーティリティ」には、大きく分けて2つの意味があります。
1つ目は、iPhoneの写真アプリにある「ユーティリティ」という分類です。領収書やQRコード、最近編集した写真、非表示にした写真などを、目的別に見つけやすくまとめています。
2つ目は、App Storeにおける「ユーティリティ」カテゴリのアプリです。本人確認、QRコードの読み取り、コンビニ印刷、通信量の確認など、iPhoneの使い勝手を補うアプリが含まれます。
「ユーティリティ」は、英語の“utility”に由来する言葉です。「実用的」「役に立つ」といった意味があり、IT分野では機器や基本ソフトの機能を補助する小規模なソフトウェアを指します。
たとえば、電卓や時計、ファイル管理、画面の保存、ウイルス対策なども、広い意味ではユーティリティ機能です。
つまり、iPhoneのユーティリティは、電話や写真撮影のような主な機能とは少し違い、毎日の細かな作業を助けてくれる道具箱のような存在だと考えると分かりやすいですよ。
「ユーティリティ」というアプリはある?
ホーム画面を探しても、「ユーティリティ」という名前の標準アプリが見つからないことがあります。
これは故障や設定ミスではありません。
iPhoneでは、「ユーティリティ」が特定のアプリ名ではなく、写真アプリ内の分類やApp Storeのアプリカテゴリとして使われているためです。
そのため、「ユーティリティを開いてください」と案内された場合は、どの画面の話なのかを確認しましょう。
- 写真を探す話なら、写真アプリ内の「ユーティリティ」
- 新しい便利アプリを探す話なら、App Storeの「ユーティリティ」
- ホーム画面のフォルダの話なら、便利アプリをまとめたフォルダ
同じ言葉でも指している場所が異なるため、ここを理解しておくと迷いにくくなります。
iPhone写真アプリの「ユーティリティ」で何ができる?
写真アプリの「ユーティリティ」では、写真やビデオを内容や状態ごとに探せます。
大量の写真を1枚ずつ確認しなくても、領収書やQRコードなどの種類に絞って表示できるのが大きなメリットです。
基本的な開き方は次のとおりです。
1. iPhoneで「写真」アプリを開く
2. 「コレクション」をタップする
3. 画面を下へスクロールする
4. 「ユーティリティ」をタップする
5. 見たい項目を選ぶ
iOSのバージョンや写真アプリの表示設定によって、ボタンの位置や画面の見え方が異なる場合があります。
「ユーティリティ」がすぐに見つからないときは、「写真」アプリ内を下までゆっくりスクロールしてみましょうね。
領収書や書類をまとめて探せる
写真アプリは、画像の内容を認識し、書類やレシートなどの分類にまとめることがあります。
たとえば、買い物の領収書を撮影しておけば、あとから「ユーティリティ」内の該当するコレクションを開いて探せます。
家計簿をつけるときや、仕事の経費を整理するときに便利です。
ただし、撮影状態によっては正しく分類されないこともあります。写真が暗い、文字が小さい、ほかの物が大きく写っているといった場合は、目的の項目に表示されない可能性があります。
その場合は、写真アプリの検索欄に「レシート」「領収書」「書類」などと入力して探す方法も試してみましょう。
QRコードの画像を見つけられる
イベントの受付用コードや、WebサイトへアクセスするためのQRコードをスクリーンショットで保存する方も多いでしょう。
写真アプリのユーティリティでは、QRコードを含む画像がまとめられる場合があります。
どこに保存したか分からなくなったときに、何千枚もの写真から探す手間を減らせます。
ただし、QRコードが小さすぎる画像や、一部が切れている画像などは正しく判定されないことがあります。
確実に残したいQRコードは、コード全体がはっきり見える状態でスクリーンショットを撮り、必要に応じてお気に入りにも追加しておくと安心です。
最近編集・保存・共有した写真を確認できる
ユーティリティでは、写真の内容だけでなく、最近行った操作をもとに写真を探せる場合もあります。
たとえば、最近編集した写真や最近保存した画像、最近表示した写真、共有した項目などです。
「さっき明るさを直した写真はどれだったかな」と迷ったときに、撮影日から探すより早く見つけられる可能性があります。
写真の枚数が増えるほど、撮影日だけで管理するのは難しくなります。
操作履歴に近い分類から探せることは、ユーティリティの実用的なポイントだと私は考えます。
手書きやイラストを探せる場合もある
写真アプリでは、手書きのメモやイラストなど、画像の内容に基づいたコレクションが表示されることがあります。
紙に書いた予定、子どもの絵、ホワイトボードの内容などを撮影している方には便利な機能です。
ただし、iPhoneがすべての写真を必ず正確に分類できるとは限りません。
大切な画像はユーティリティだけに頼らず、アルバムに追加したり、分かりやすいキャプションを付けたりして整理するのがおすすめです。
「非表示」と「最近削除した項目」はどう使う?
写真アプリのユーティリティには、「非表示」と「最近削除した項目」もあります。
どちらも写真を普段の一覧から分けて管理する機能ですが、役割は異なります。
| 項目 | 主な役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| 非表示 | 写真を通常のライブラリから見えにくくする | 写真そのものは削除されない |
| 最近削除した項目 | 削除した写真を一時的に保管する | 通常は30日後に完全削除される |
| 復元 | 正常に保存されなかった写真を見つける | 削除すると元に戻せない場合がある |
「非表示」は、見られたくない写真を普段のライブラリから分ける機能です。
非表示にした写真は「非表示」コレクションへ移動し、通常の写真一覧などでは見えにくくなります。
「最近削除した項目」は、削除した写真やビデオが一時的に保管される場所です。削除した項目は通常30日間保管され、その期間内であれば復元または完全削除ができます。
非表示と最近削除した項目はロックされる
「非表示」と「最近削除した項目」は、プライバシーを守るため、初期状態ではロックされています。
開くときには、次のいずれかを使って本人確認を行います。
- Face ID
- Touch ID
- iPhoneのパスコード
他人にiPhoneを一時的に貸すことがある場合にも、見られたくない写真を守りやすくなっています。
ただし、ロックを解除したままiPhoneを渡した場合や、相手がパスコードを知っている場合には、完全な保護にはなりません。
本当に重要な情報は写真として保存し続けないなど、データ自体の扱いにも注意しましょう。
非表示アルバム自体を見えなくできる
「非表示」コレクションは、写真アプリ内から項目そのものを表示しない設定に変更できます。
設定アプリから写真に関する項目を開き、「非表示アルバムを表示」をオフにすると、写真アプリ内で非表示コレクションが見えなくなります。
ただし、アルバムを見えなくしても、写真が削除されるわけではありません。
設定を再びオンにすれば表示できるため、「見えない=消えた」ではない点を覚えておきましょう。
削除した写真は30日以内に確認する
削除した写真やビデオは、通常「最近削除した項目」に30日間残ります。
誤って削除したことに気づいたら、次の手順で確認しましょう。
1. 「写真」アプリを開く
2. 「コレクション」をタップする
3. 「ユーティリティ」までスクロールする
4. 「最近削除した項目」をタップする
5. Face IDなどでロックを解除する
6. 写真を選択して「復旧」をタップする
30日を過ぎた項目や、「最近削除した項目」から完全に削除した写真は、通常の操作では元に戻せません。
特にiCloud写真を使っている場合は、1台のiPhoneで削除した写真が、同じApple Accountを利用しているほかの端末からも削除されることがあります。
削除ボタンを押す前に、本当に消してよい写真か確認する習慣をつけておくと安心ですよ。
「復元」にはどのような写真が表示される?
ユーティリティには、「復元」というコレクションが表示される場合があります。
これは、写真やビデオが正しく保存されず、通常のライブラリへ追加できなかったときに、そのコピーが見つかる可能性がある場所です。
開き方は次のとおりです。
1. 写真アプリで「コレクション」を開く
2. 下へスクロールして「ユーティリティ」を開く
3. 「復元」をタップする
4. 確認したい写真やビデオを選ぶ
5. 「ライブラリに復元」または「完全に削除」を選ぶ
大切なのは、「復元」から完全に削除した項目は、あとから復元できない場合があることです。
見覚えのない写真が表示されても、すぐに削除せず、中身や撮影時期を確認しましょう。
通常のライブラリには見当たらない写真が「復元」に残っている可能性もあるため、写真が突然消えたと感じたときに確認する価値があります。
一方で、「復元」はすべての消えた写真を取り戻せる機能ではありません。
完全に削除された写真や、端末内にデータが残っていない写真まで必ず戻せるわけではない点には注意が必要です。
ユーティリティの一覧を並べ替える方法
写真アプリのユーティリティは、利用頻度に合わせて並べ替えられます。
領収書やQRコードをよく使う方は、よく見るコレクションを上へ移動しておくと探しやすくなります。
操作手順は次のとおりです。
1. 写真アプリで「コレクション」をタップする
2. 下へスクロールして「ユーティリティ」をタップする
3. 「編集」をタップする
4. 移動したい項目を長押しする
5. そのまま上下へ動かして希望の位置へ置く
並び順を元に戻したい場合は、「リセット」をタップします。
写真の分類自体が変わるわけではなく、一覧の表示順が変わるだけです。
初心者の方は、すべてを細かく並べ替える必要はありません。まずは、月に何度も使う項目を1つか2つだけ上へ移動してみるとよいでしょう。
便利な機能でも、見つけるまでに時間がかかると使わなくなってしまいます。
自分の使い方に合わせて入口を整えることが、ユーティリティを無理なく活用するコツです。
App Storeのユーティリティアプリには何がある?
App Storeのユーティリティカテゴリには、iPhoneの基本機能を補うさまざまなアプリがあります。
元資料のランキングでは、次のようなアプリが上位に掲載されていました。
- デジタル認証アプリ
- マイナポータル
- Google Chrome
- かんたんnetprint
- セブン‐イレブン マルチコピー
- Google アプリ
- PrintSmash
- 詐欺対策 by NTTタウンページ
- My SoftBank
- Google Authenticator
- My UQ mobile
- My docomo
- 車検証閲覧アプリ
- QRコード・バーコード読み取りアプリ
- my 楽天モバイル
- JPKI暗証番号リセット
- povo2.0アプリ
- 電子マネーICカード残高確認
- Microsoft Edge
- Brave
- Simeji
- My au
ランキングは確認する時期によって変動しますが、掲載されているアプリを見ると、ユーティリティの役割が分かりやすくなります。
本人確認、行政手続き、Web閲覧、印刷、セキュリティ、通信量確認など、生活の中で必要になる補助的な作業を支えるアプリが中心です。
マイナンバーカード関連のアプリ
「デジタル認証アプリ」は、マイナンバーカードを使った本人確認に利用されるアプリです。
「マイナポータル」では、マイナンバーカードを使って各種サービスを利用できます。
また、「JPKI暗証番号リセット」は、署名用パスワードの初期化や再設定に関する予約を行うためのアプリです。
これらは目的が似ているように見えますが、役割は同じではありません。
本人確認を行いたいのか、行政サービスを利用したいのか、暗証番号を再設定したいのかによって、必要なアプリが変わります。
名前だけで選ばず、提供元とアプリの説明を確認してから利用しましょう。
特にマイナンバーカードや暗証番号を扱うアプリは、似た名前の非公式アプリを誤って入れないよう注意が必要です。
App Storeの提供元欄や、行政機関の案内に記載された正式名称を確認することが大切ですよ。
コンビニで印刷できるアプリ
「かんたんnetprint」は、会員登録をせずにセブン‐イレブンで印刷できるサービスとして案内されています。
「セブン‐イレブン マルチコピー」や「PrintSmash」なども、コンビニのマルチコピー機を利用するときに使われるアプリです。
自宅にプリンターがない方でも、iPhone内の写真や文書を近くのコンビニで印刷できます。
ただし、対応するコンビニやファイル形式、印刷期限、料金などはサービスによって異なります。
「アプリを入れたのに店頭で使えない」という失敗を防ぐため、利用する店舗のコピー機に対応したアプリを選びましょう。
印刷料金や対応状況は変更される可能性があるため、実際に利用する前にアプリ内や各サービスの公式案内で最新情報を確認してください。
携帯会社の料金やデータ残量を確認するアプリ
通信会社の公式アプリも、ユーティリティカテゴリでよく利用されています。
元資料には、次のアプリが掲載されています。
- My SoftBank
- My UQ mobile
- My docomo
- my 楽天モバイル
- povo2.0アプリ
- My au
これらのアプリでは、契約内容に応じてデータ通信量や請求金額、料金プランなどを確認できます。
「今月はあと何GB使えるのか」「請求額がいつもより高くないか」といった疑問を、店舗へ行かずに確認できるのがメリットです。
ただし、家族の回線をまとめて契約している場合や、複数の電話番号を持っている場合は、表示している回線を間違えないよう注意しましょう。
アプリを開いたら、契約者名や電話番号の一部を確認してから料金を見ると安心です。
QRコードやバーコードを読み取るアプリ
ランキングには、QRコードやバーコードを読み取る複数のアプリも含まれています。
ただし、現在のiPhoneでは、標準のカメラアプリからQRコードを読み取れる場合があります。
そのため、単純にQRコードを読み取るだけなら、新しいアプリを入れなくても目的を達成できる可能性があります。
使い方は、カメラアプリを開いてQRコードへ向け、画面に表示された案内をタップするだけです。
一方、QRコードを自分で作成したい、読み取り履歴を管理したい、バーコードにも幅広く対応してほしいといった場合は、専用アプリが役立つことがあります。
ここで大切なのは、「ランキング上位だから入れる」のではなく、標準機能で足りない部分があるかを考えることです。
不要なアプリを増やさなければ、ホーム画面が散らかりにくくなり、個人情報を渡すアプリの数も抑えられます。
Webブラウザや検索アプリ
Google Chrome、Microsoft Edge、Brave、Google アプリなどもユーティリティカテゴリに掲載されています。
iPhoneにはSafariが標準搭載されていますが、ほかの端末との同期や、使い慣れたサービスとの連携を目的に別のブラウザを選ぶ方もいます。
たとえば、パソコンでGoogle Chromeを使っている場合、同じアカウントでブックマークなどを利用できることがあります。
一方、ブラウザを複数入れると、「どのアプリでページを開いたか分からない」「保存したブックマークが見つからない」といった混乱も起こりやすくなります。
機械の操作が苦手な方は、最初から何種類も入れず、普段使うブラウザを1つ決めておくと分かりやすいですよ。
ユーティリティアプリを安全に選ぶポイント
ユーティリティアプリには便利なものが多い一方、本人情報や写真、位置情報などへのアクセスを求めるものもあります。
特に、QRコード、本人確認、電話対策、キーボード、通信管理などのアプリは、利用目的に応じて重要な情報を扱う場合があります。
インストール前には、次の点を確認しましょう。
- アプリの提供元が信頼できるか
- 公式サービスの名称と一致しているか
- 最終更新日が極端に古くないか
- 必要以上のアクセス権限を求めていないか
- 無料期間終了後に自動課金されないか
- 同じ機能がiPhoneに標準搭載されていないか
「無料」と表示されていても、すべての機能を無料で使えるとは限りません。
基本機能は無料でも、一定期間後に料金が発生したり、高度な機能に月額課金が必要だったりする場合があります。
Face IDや指紋認証の画面が表示されたときは、慌てて認証せず、購入内容や金額を確認しましょう。
権限は必要なものだけ許可する
アプリを初めて使うときには、写真、カメラ、マイク、連絡先、位置情報などへのアクセスを求められることがあります。
たとえば、QRコードを読み取るアプリがカメラを使うのは自然です。
一方、単純な残高確認アプリが連絡先やマイクへのアクセスを求める場合は、本当に必要なのか確認したほうがよいでしょう。
許可するか迷ったときは、最初に「許可しない」を選んでも構いません。
必要な機能が使えなければ、あとから設定アプリで権限を変更できます。
最初からすべてを許可するより、必要になった段階で追加するほうが、初心者の方にも管理しやすい方法です。
似た名前のアプリに注意する
行政手続き、携帯会社、コンビニ印刷などの公式アプリには、似た名称のアプリが表示されることがあります。
アイコンや名前が似ているだけで、公式アプリとは限りません。
検索結果の一番上に表示されたという理由だけで選ばず、提供元の会社名や団体名まで確認しましょう。
また、検索広告などによって、目的のアプリとは異なるものが目立つ位置に表示される可能性もあります。
公式サイトの案内からApp Storeへ移動するか、正式名称を確認して検索する方法が安全です。
iPhoneのユーティリティを便利に活用する方法
ユーティリティは、たくさん使えばよいというものではありません。
自分が日常で困っている作業に合わせ、必要な機能だけを使うのが基本です。
たとえば、次のように目的から選びましょう。
- 領収書が見つからない
写真アプリの「ユーティリティ」や検索機能を使う
- 消した写真を戻したい
「最近削除した項目」を30日以内に確認する
- 写真が突然消えた
「最近削除した項目」と「復元」を確認する
- コンビニで書類を印刷したい
利用店舗に対応した公式印刷アプリを使う
- 今月の通信量を知りたい
契約している携帯会社の公式アプリを使う
- QRコードを読み取りたい
まず標準のカメラアプリを試す
- マイナンバーカードを使いたい
目的に対応した公式アプリを確認する
このように、「便利そうだからアプリを入れる」のではなく、「解決したい困りごとがあるから使う」という順番にすると失敗しにくくなります。
ホーム画面のアプリを整理する
便利なアプリを追加し続けると、使いたいときに見つからなくなることがあります。
本人確認、印刷、通信会社、QRコードなどのアプリを1つのフォルダにまとめておくのもよい方法です。
フォルダ名は、「便利」「手続き」「生活」など、自分が見て分かりやすい名前にしましょう。
「ユーティリティ」という名前にこだわる必要はありません。
専門用語よりも、自分が迷わず開ける名前にすることのほうが大切です。
標準機能と追加アプリを使い分ける
iPhoneには、最初から多くの便利機能が備わっています。
QRコードの読み取り、写真検索、削除写真の復元、非表示アルバム、iCloud写真との同期などは、追加アプリなしで利用できる場合があります。
まず標準機能を確認し、それでは足りない場合に追加アプリを探すとよいでしょう。
この順番には、次のメリットがあります。
- アプリが増えすぎない
- 操作方法を覚えやすい
- 不要な課金を避けやすい
- 個人情報を渡す相手を減らせる
- ストレージ容量を節約しやすい
一方で、専用アプリには、履歴管理や高度な設定など、標準機能にない便利さがあります。
標準機能が必ず優れているというわけではありません。
自分が必要とする機能を整理し、便利さと安全性の両方を比べて選ぶことが重要です。
写真が見つからないときは検索や並べ替えも使おう
写真アプリのユーティリティだけで目的の画像が見つからない場合は、検索やフィルタリングも使ってみましょう。
写真アプリでは、撮影日や撮影地、人、施設名、カテゴリ、イベント、画像内の文字などから探せる場合があります。
たとえば、検索欄には次のような言葉を入力できます。
- 2026年7月
- 広島
- 海
- コンサート
- 電話番号
- レシート
- ビデオ
- ポートレート
「ビデオ」「ポートレート」などのメディアタイプを加えると、検索結果を絞り込みやすくなります。
また、写真ライブラリは、追加された日付または撮影された日付で並べ替えることができます。
LINEやWebサイトなどから最近保存した画像を探す場合は、撮影日より「最近追加した項目」のほうが見つけやすいことがあります。
反対に、昔撮影した旅行写真をあとからiPhoneへ入れた場合は、「撮影日で並べ替え」を使うと本来の時系列で確認できます。
ユーティリティだけで探しきれないときに、検索、フィルタ、並べ替えを組み合わせることが、写真整理の重要なコツです。
iCloud写真を使う場合の注意点
iCloud写真をオンにすると、iPhoneで撮影した写真やビデオがiCloudへ同期されます。
同じApple Accountで利用している対応端末から、写真ライブラリを確認できるようになります。
設定を確認する基本的な流れは次のとおりです。
1. 「設定」アプリを開く
2. 自分の名前をタップする
3. 「iCloud」をタップする
4. 「写真」をタップする
5. 「このiPhoneを同期」を確認する
同期が有効な状態で写真を削除すると、同じApple AccountでiCloud写真を利用しているほかの端末にも削除が反映されることがあります。
「iPhoneからだけ消して、iPadには残したい」と考えて削除すると、想定と違う結果になる可能性があるため注意しましょう。
同期状況の表示も確認する
写真アプリのアカウントアイコン付近には、iCloudとの同期状態を示すマークが表示される場合があります。
元資料では、次のような状態が案内されています。
- 黄色のバッジ:同期が一時停止している
- 黄色の警告:iCloudストレージがほぼ満杯
- 赤い感嘆符:iCloudストレージが満杯
- 部分的な青い円:写真をアップロードしている
- 灰色の輪郭線:アップロードが一時停止している
表示はiOSのバージョンなどによって異なる可能性があります。
写真がほかの端末に表示されないときは、通信状態だけでなく、iCloudの空き容量や同期の一時停止も確認しましょう。
「ストレージを最適化」の意味
「iPhoneのストレージを最適化」がオンの場合、フル解像度の写真やビデオはiCloudに保存され、iPhoneには容量を抑えたデータが残ることがあります。
そのため、写真を開いたときに、鮮明な画像が表示されるまで少し時間がかかる場合があります。
これは写真が壊れたとは限りません。
通信環境が悪い場所では、iCloudから元のデータをすぐに読み込めないことがあるためです。
常にオリジナルをiPhone内へ保存したい場合は、設定内容を変更できますが、その分だけ本体のストレージを多く使います。
容量に余裕がない方は、安易に設定を変えず、現在の空き容量を確認してから判断しましょう。
iPhoneのユーティリティについての考察
ここからは、スマホトラブル解決ナビゲーターとしての私見です。
iPhoneのユーティリティが分かりにくい最大の理由は、同じ言葉が複数の意味で使われていることだと考えます。
写真アプリの機能を指す場合もあれば、App Storeのカテゴリを指す場合もあり、ホーム画面のフォルダ名として使われることもあります。
初心者の方が「ユーティリティはどこにあるの?」と迷うのは、操作が苦手だからではありません。
案内する側が、どのユーティリティを指しているか説明しなければ、経験のある人でも混乱しやすい言葉です。
そのため、手順を見るときは「ユーティリティを開く」という一文だけで判断せず、その前後に「写真アプリ」「App Store」「フォルダ」のどれが書かれているか確認することが重要です。
また、App Storeのランキングを見ると、ユーティリティカテゴリには行政手続き、本人確認、印刷、通信管理など、生活に欠かせないアプリが多く並んでいます。
これは、スマートフォンが単なる連絡手段ではなく、生活上の手続きや管理を行う窓口になっていることを示しています。
一方で、便利になるほど、アプリの選び間違いや権限の与えすぎによるリスクも大きくなります。
特に本人確認や暗証番号、料金情報を扱うアプリでは、「ランキングにあるから安心」と決めつけず、提供元を確認する姿勢が欠かせません。
私は、ユーティリティアプリを選ぶときには、機能の多さよりも「目的が明確か」を重視したほうがよいと考えています。
たとえば、QRコードを一度読みたいだけなら、標準のカメラで十分かもしれません。
毎月コンビニ印刷を利用するなら、対応店舗の公式アプリを入れる価値があります。
携帯料金を定期的に確認したいなら、契約中の通信会社の公式アプリをホーム画面の見つけやすい場所に置くと便利です。
必要性がはっきりしているアプリだけを選ぶことで、操作が簡単になり、課金や個人情報に関する不安も減らせます。
写真アプリのユーティリティについても、すべての分類を覚える必要はありません。
最初は「最近削除した項目」「非表示」「レシートやQRコードを探す場所」という3点を知っておくだけでも、困ったときに役立ちます。
特に「最近削除した項目」は30日という保管期限があるため、写真を誤って消したときは早めに確認することが大切です。
今後は、iPhoneが写真の内容を認識し、自然な言葉で探せる機能がさらに身近になると考えられます。
元資料でも、Apple Intelligenceが利用できる環境では、見つけたい内容を説明して特定の画像やビデオを検索できる機能が案内されています。
ただし、言語や地域、iPhoneの機種、システム要件によって利用できる機能は異なります。
新しい機能が紹介されていても、自分のiPhoneで同じ表示にならないことは珍しくありません。
その場合は故障と決めつけず、iOSのバージョン、機種、言語設定、提供地域を確認しましょう。
ユーティリティは、スマホに詳しい人だけが使う高度な機能ではありません。
むしろ、写真をなくした、料金を確認したい、書類を印刷したいといった、初心者の方が困りやすい場面を支える機能です。
すべてを一度に覚えようとせず、困りごとが起きたときに必要な機能を1つずつ使ってみることが、iPhoneに慣れる近道ですよ。
まとめ
iPhoneのユーティリティとは、写真整理や本人確認、印刷、通信量確認など、日常の作業を補助する機能やアプリを指す言葉です。
写真アプリの「ユーティリティ」では、領収書、QRコード、最近編集した写真、非表示の写真、最近削除した項目などを探せます。
削除した写真は通常30日間「最近削除した項目」に保管されますが、期限を過ぎた場合や完全削除した場合は戻せないことがあります。
App Storeのユーティリティカテゴリには、マイナポータル、コンビニ印刷、携帯会社の公式アプリ、Webブラウザなど、さまざまな便利アプリがあります。
アプリを選ぶ際は、ランキングだけで判断せず、提供元、権限、料金、標準機能で代用できないかを確認しましょう。
「ユーティリティが見つからない」ときは、写真アプリの分類なのか、App Storeのカテゴリなのか、ホーム画面のフォルダなのかを確認することが最初の一歩です。
よくある質問
iPhoneのユーティリティはどこにありますか?
写真に関するユーティリティは、「写真」アプリを開き、「コレクション」をタップして下へスクロールすると見つけられます。
App Storeの便利アプリを探している場合は、App Store内のユーティリティカテゴリや検索機能を利用してください。
ユーティリティという標準アプリが見つかりません
「ユーティリティ」は、必ずしも1つのアプリ名ではありません。
写真アプリ内の分類名や、App Storeのカテゴリ名として使われているため、ホーム画面に「ユーティリティ」というアプリがなくても問題ありません。
最近削除した写真は何日間残りますか?
削除した写真やビデオは、通常「最近削除した項目」に30日間保管されます。
30日以内であれば復旧できる可能性がありますが、完全に削除した項目や保管期間を過ぎた項目は戻せないことがあります。


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