iPhoneの「プレビュー」は、PDFや画像の閲覧、署名、スキャン、形式変換まで行える、iOS 26で追加されたApple純正アプリです。
これまで「ファイル」「メモ」「マークアップ」などに分かれていた書類操作を、1つのアプリから進めやすくなりました。
iPhoneのプレビューとは?iOS 26で何が変わった?
iPhoneの「プレビュー」とは、PDF書類や画像を開き、簡単な編集や共有まで行えるApple純正アプリです。
Appleは2025年9月にiOS 26の提供を開始しました。Macでは以前から使われてきた「プレビュー」が、iOS 26からiPhoneにも独立したアプリとして加わっています。
Appleの「iOS 26の新機能」では、主な用途として次の機能が案内されています。
- PDF書類や画像の表示・編集・共有
- PDFフォームへの文字入力
- PDFへの署名や注釈の追加
- 紙の書類のスキャン
- PDFページの追加・削除・回転・並べ替え
- 画像の切り取り・反転・回転・サイズ変更
- PDFや画像の形式変換・圧縮
- PDFのパスワード保護
名前は「プレビュー」ですが、ファイルを見るだけのアプリではありません。
受け取った書類を開く、必要事項を書く、署名する、保存して返送するという一連の作業を、iPhoneの中で進められるのが大きな特徴です。
従来のiPhoneと何が違う?
iOS 25以前のiPhoneでも、「ファイル」からPDFを開いたり、「メモ」で書類をスキャンしたり、「マークアップ」で署名したりすることはできました。
ただし、目的によって使う場所が分かれていたため、機械が苦手な方には「どのアプリを開けばよいのか分からない」という問題がありました。
iOS 26では、PDFや画像を扱う場所としてプレビューが独立しています。これにより、閲覧から編集、書き出しまでの流れが見つけやすくなりました。
新しい機能がゼロから加わったというより、以前からあった書類操作を、プレビューという作業場所にまとめ直した変更と考えると分かりやすいですよ。
iOS 26とプレビューに対応するiPhone
Appleの「iOS 26に対応しているiPhoneのモデル」によると、対応範囲は次のとおりです。
- iPhone 11シリーズ以降
- iPhone SE(第2世代・第3世代)
- iPhone 12 mini、13 mini
- iPhone 16e、17e
- iPhone Air
- そのほかiOS 26に対応する各シリーズ
iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRなどはiOS 26の対象外です。そのため、これらの機種にはiOS 26版のプレビューは標準搭載されません。
プレビューが見つからない場合は、「設定」→「一般」→「情報」と進み、現在のiOSバージョンを確認してみましょう。
なお、機能の表示や操作手順は、その後のiOSアップデートで変わる場合があります。本記事の仕様は、2026年8月17日にAppleのiPhoneユーザガイドとApp Storeの案内を確認したものです。
iPhoneのプレビューで何ができる?対応形式も確認
プレビューは、PDFと画像を中心に扱うアプリです。
Wordの文書やExcelの表を本格的に編集するためのアプリではありません。PDFへの記入や画像のサイズ調整など、日常的な書類作業に向いています。
| 用途 | 主な操作 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| PDFの閲覧 | 拡大、検索、ページ移動 | 説明書や配布資料を読む |
| PDFの編集 | 文字入力、署名、注釈、ページ整理 | 申込書や確認書へ記入する |
| 書類のスキャン | 撮影、切り取り、回転、色調整 | 紙の書類をPDFにする |
| 画像の編集 | 切り取り、反転、回転、サイズ変更 | 画像を送信しやすく整える |
| 形式変換 | 別形式への書き出し、圧縮 | HEICをJPEGに変換する |
閲覧形式と書き出し形式は分けて考える
「開くことができる形式」と「書き出し先として選べる形式」は同じとは限りません。
AppleのApp Storeにある「プレビュー」の説明では、次の形式への書き出しが案内されています。
- HEIC
- JPEG
- JPEG-2000
- PNG
- TIFF
一方、AppleのiPhoneユーザガイドにある操作手順では、HEIC、JPEG、PDF、PNG、TIFFが使用できる形式として掲載されています。
Appleの案内でも記載内容に差があるため、JPEG-2000を含め、実際に選べる形式は元ファイルや使用中のiOSで確認するのが確実です。
ファイルを開き、ファイル名の横にあるメニューから「書き出す」を選ぶと、そのファイルで利用できる候補が表示されます。
形式は何を基準に選べばよい?
初心者の方は、次のように使い分けると迷いにくいですよ。
- 幅広いサービスで写真を使いたい:JPEG
- 透明な背景を残したい:PNG
- iPhoneで撮った画像の容量を抑えたい:HEIC
- 書類として配布・印刷したい:PDF
- 高品質な画像データを保存したい:TIFF
JPEGは多くのサービスで利用できますが、透明な背景を保存できません。PNGは透明部分を保てる一方、画像によっては容量が大きくなります。
形式を変えると、画質、容量、透明部分などが変化する可能性があります。大切な画像は、元ファイルを残したままコピーを書き出しましょうね。
iPhoneのプレビューでPDFを編集する使い方
プレビューの代表的な用途は、PDFフォームへの入力と署名です。
メールなどで受け取った申込書に記入し、保存して送り返す作業を、印刷せずに完了できる場合があります。
PDFを開いて文字を入力する
基本的な流れは次のとおりです。
1. 「プレビュー」または「ファイル」でPDFを開く
2. フォーム入力のボタンをタップする
3. 入力したい欄を選ぶ
4. キーボードで文字を入力する
5. 入力内容を確認して保存する
入力欄が設定されているPDFでは、入力できる場所が枠で示されます。
入力欄が設定されていない場合は、マークアップからテキストボックスを追加し、必要な位置へ移動する方法があります。
自動入力の候補が表示されたときは、氏名や住所などを呼び出せます。ただし、連絡先に古い住所が登録されている可能性もあるため、提出前に一文字ずつ確認してください。
PDFに署名を追加する
署名欄が用意されているPDFでは、署名フィールドを選び、指で署名を作成できます。
署名欄がない場合は、マークアップの追加メニューから「署名」を選びます。作成した署名を移動し、枠に収まるよう大きさを調整しましょう。
一度作成した署名は、別の書類でも呼び出せる場合があります。便利な反面、iPhoneを他人へ貸すときには取り扱いに注意が必要です。
また、電子的に署名を入れられることと、その書類の内容や契約条件が適切であることは別問題です。重要な契約書は内容を十分に確認してから署名してくださいね。
注釈やページ整理もできる
PDF内の文字を選択すると、ハイライト、アンダーライン、取り消し線などを追加できます。
マークアップでは、手書き線、テキスト、図形、署名なども利用可能です。資料の確認箇所を囲んだり、修正してほしい部分を示したりするときに便利です。
複数ページのPDFでは、サムネールを表示して次の操作を行えます。
- 白紙ページを追加する
- 別のファイルを挿入する
- スキャンした書類を追加する
- 不要なページを削除する
- ページを回転する
- ページの順番を入れ替える
- 必要な範囲を切り取る
取り消せない状態に備えて、重要なPDFは先に複製しておくと安心です。元データと編集後データの名前を分けると、どちらが提出用なのかも判断しやすくなります。
PDFをパスワードで保護する
プレビューでは、PDFをパスワードでロックできます。
対象のPDFを開き、ファイル名の横にあるメニューから「ロック」を選びます。「パスワードを要求」をオンにし、同じパスワードを2回入力して完了します。
ただし、パスワードを忘れると、自分でもファイルを開けなくなる可能性があります。Appleも、ロック前に保護されていないコピーを残す方法を案内しています。
パスワード付きPDFを送る場合は、PDFとパスワードを同じメール本文にまとめないほうが安全です。別の連絡手段で伝えるなど、送り方も考えましょう。
iPhoneのプレビューで画像編集や形式変換をする方法
プレビューの画像編集は、色や人物を大きく加工するものではありません。
画像の向き、範囲、寸法、形式などを整え、ファイルとして使いやすくする機能が中心です。
切り取り・回転・反転を行う
画像を開いて切り取り機能を選ぶと、残したい範囲を指定できます。
書類を撮影したときに机や床が写り込んだ場合や、画像の余白を減らしたい場合に便利です。
横向きになった画像は回転でき、左右または上下の反転にも対応しています。単純な修正なら、別の画像編集アプリを用意する必要はありません。
背景削除は使える?
AppleのiPhoneユーザガイドでは、プレビューの画像編集機能として背景削除が案内されています。
画像を開き、ファイル名の横にあるメニューから「背景を削除」を選ぶと、認識された被写体の背景を取り除けます。
ただし、すべての画像で背景をきれいに削除できるわけではありません。
被写体と背景の色が似ている写真、髪の毛や植物のように輪郭が細かい写真では、一部が欠けたり背景が残ったりする可能性があります。処理後は拡大して境界を確認しましょう。
サイズ変更と画質向上は別のもの
「サイズを調整」では、画像のピクセル数や解像度を変更できます。
画像が大きすぎて送信できない場合や、Webサイトで指定された寸法に合わせたい場合に役立ちます。
ここで覚えておきたいのが、ピクセル数を増やしても、元画像になかった細部まで鮮明になるわけではないという点です。
小さくすると容量を抑えられる一方、細部は失われやすくなります。印刷する画像や、後で編集する予定がある画像は、元データも残してくださいね。
別の形式で書き出す
形式変換の流れは次のとおりです。
1. プレビューでPDFまたは画像を開く
2. ファイル名の横にあるメニューをタップする
3. 「書き出す」を選ぶ
4. 使用したい形式を選ぶ
5. 必要に応じてファイルサイズを調整する
6. コピーを書き出す
たとえば、iPhoneで撮影したHEIC画像を受け付けないサービスには、JPEGとして書き出す方法があります。
画像をPDFとして提出したい場合も、書き出し先にPDFが表示されていれば変換できます。
なお、書き出しは元ファイルそのものを書き換える操作ではなく、別形式のファイルを作る操作です。保存後は、ファイル名や保存場所を確認しておきましょう。
書類スキャンの保存先は?ファイルやメモとの違い
プレビューでは、カメラを使って紙の書類を読み取り、複数ページのPDFを作成できます。
Appleの公式手順では、「書類をスキャン」を選び、カメラを書類へ向けると自動的に撮影されます。「自動」を「手動」に変更すれば、自分のタイミングでも撮影可能です。
スキャンの手順は次のとおりです。
1. プレビューを開く
2. 保存したい場所を「ブラウズ」で確認する
3. 「書類をスキャン」をタップする
4. カメラを書類へ向ける
5. 必要なページを続けて撮影する
6. 切り取り、回転、色を調整する
7. 完了してPDFを保存する
保存先は必ず「プレビュー」フォルダ?
スキャンしたPDFの保存先は、常に同じとは限りません。
プレビューで現在開いている保存場所や、iCloud Driveの設定、操作時に選んだフォルダによって変わる可能性があります。
そのため、「必ずiCloud Driveのプレビューフォルダへ入る」と覚えるより、スキャンを始める前に画面下の「ブラウズ」で保存場所を確認するほうが確実です。
保存後に見つからない場合は、「ファイル」アプリを開き、「最近使った項目」や「ブラウズ」から探してみましょう。
ファイル名を「2026-08-17_申込書」のように日付と内容が分かる形へ変更すると、後から探しやすくなりますよ。
「ファイル」「メモ」「プレビュー」の違い
3つのアプリは、次のように考えると分かりやすくなります。
- ファイル:データを保存・移動・整理する本棚
- プレビュー:PDFや画像を開いて整える作業台
- メモ:文章やチェックリストと資料を一緒に残すノート
契約書、申請書、領収書などをPDFファイルとして管理したい場合は、プレビューが向いています。
買い物リストや会議メモと一緒にスキャン画像を残したい場合は、メモのほうが使いやすいでしょう。
Adobe AcrobatなどのPDF専用アプリは、高度な編集、複雑な文書管理、組織向け機能などで有利な場合があります。ただし、一部機能にはアカウント登録や有料プランが必要です。
プレビューはApple純正で、基本的な閲覧・記入・スキャン・書き出しを追加料金なしで使える点が強みです。本格的な編集より、日常の小さな書類作業に向いています。
iPhoneのプレビューの注意点と今後の使い道
プレビューは便利ですが、パソコン用の本格的なPDF編集ソフトや画像編集ソフトを完全に置き換えるものではありません。
複雑なレイアウトの変更、PDF本文の大幅な書き換え、大量ファイルの一括処理、高度な画像補正などには、専用アプリやパソコンが適しています。
また、PDFに編集制限が設定されている場合や、元ファイルの状態によっては、一部の編集項目が表示されないことがあります。
プレビューは削除しても大丈夫?
使わない場合は、プレビューをiPhoneから削除できます。
アイコンを長押しして「アプリを削除」を選ぶと、アプリ本体を削除できます。「ホーム画面から取り除く」を選んだ場合は、ホーム画面から消えるだけで、アプリライブラリには残ります。
Appleの一般的な内蔵アプリの案内では、削除した対応アプリは再ダウンロードできます。プレビューもApp StoreでAppleが配信しているため、必要になった場合は提供元が「Apple」であることを確認して入手できます。
ただし、アプリを削除しても、すでに保存してあるPDFや画像がすべて自動的に削除されるとは限りません。ファイルは保存先ごとに管理されるため、削除前に「ファイル」で必要なデータの場所を確認しましょう。
プレビューの価値は「作業が途切れにくいこと」
私がプレビューで特に重要だと考えるのは、機能の数よりも作業のつながりです。
メールでPDFを受け取り、氏名を入力し、署名を加え、ファイル名を変更して返送するまでをiPhoneで進められます。
紙の書類も、撮影、切り取り、回転、PDF化、名称変更、保存という流れを1か所で扱えます。
パソコンや複数のアプリを行き来する回数が減れば、「どこに保存したのか分からない」「編集前のファイルを送ってしまった」という失敗も減らしやすくなります。
2026年7月21日にライフハッカー・ジャパンが掲載した「気づけば毎日使っていた。最近の愛用品はiPhoneの『プレビュー』」でも、書類をすばやくスキャンし、ファイルとして管理しやすい点が取り上げられています。
ただし、同記事の使用感は編集部による評価です。すべての利用者やファイルで同じ動作になることを保証するものではないため、重要書類では保存後にPDFを開き直し、ページ数や文字の読みやすさを確認してください。
筆者としては、プレビューは「専門家向けの編集アプリ」ではなく、日常の書類作業を途中で止めないためのアプリだと考えています。
PDFへの記入、領収書のスキャン、HEICからJPEGへの変換など、たまに必要になる作業をすぐ始められることが本当の強みです。
iPhoneのプレビューについてのまとめ
iPhoneのプレビューは、iOS 26で追加された、PDFと画像の閲覧・編集に対応するApple純正アプリです。
PDFへの文字入力や署名、ページ整理、パスワード保護、書類スキャンのほか、画像の切り取り、回転、サイズ変更、背景削除、形式変換などを行えます。
iOS 26は、iPhone 11シリーズ以降とiPhone SE(第2世代以降)などに対応しています。プレビューが見当たらない場合は、iOSのバージョン、アプリライブラリ、App Storeの順に確認しましょう。
書き出し形式はHEIC、JPEG、JPEG-2000、PDF、PNG、TIFFなどが案内されていますが、選択肢は元ファイルやOSの状態によって異なる可能性があります。
保存先も常に固定とは限りません。スキャンや書き出しを行う前に保存場所を確認し、大切なファイルは元データを残しておくと安心ですよ。
よくある質問
iPhoneのプレビューは無料ですか?
はい。Appleが提供する純正アプリで、基本機能を追加料金なしで利用できます。
削除後に探す場合は、App Storeで提供元がAppleになっていることを確認してください。
iPhoneにプレビューが見当たらないのはなぜですか?
主な原因は、iOS 26へ更新されていない、ホーム画面から取り除かれている、アプリ自体が削除されていることです。
「設定」→「一般」→「情報」でiOSを確認し、次にアプリライブラリ、App Storeの順で探してみましょう。
スキャンしたPDFはどこに保存されますか?
プレビューで選択していた場所や、iCloud Driveの設定によって保存先が変わる可能性があります。
「ファイル」アプリの「最近使った項目」を確認し、見つからない場合は「ブラウズ」からiCloud Driveや「このiPhone内」を探してください。


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