iPhoneのパスコードは設定から変更できます。忘れた場合も、変更後72時間以内なら以前のパスコードで再設定できる可能性があります。
現在のパスコードが分からず、72時間以内の救済機能も使えない場合は、iPhoneの消去が必要です。不要な初期化を避けるため、まず自分がどのケースに当てはまるか確認しましょう。
iPhoneのパスコードを変更する方法は?
現在のパスコードが分かる場合は、「設定」アプリから数分程度で新しいパスコードへ変更できます。通常の変更だけで写真やアプリが消えることはありません。
Face IDを搭載した機種とTouch IDを搭載した機種では、設定画面の項目名が異なります。自分のiPhoneに表示されている項目を選んでくださいね。
手順は次のとおりです。
- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」をタップする
- 現在使用しているパスコードを入力する
- 画面を下へ動かし、「パスコードを変更」をタップする
- 現在のパスコードをもう一度入力する
- 新しく使いたいパスコードを入力する
- 確認のため、新しいパスコードをもう一度入力する
最後まで進めば変更完了です。次回からは、新しく設定したパスコードを使ってロックを解除します。
通常のパスコード変更で必要なのは、iPhoneで現在使用している端末パスコードです。Apple Accountのパスワードやスクリーンタイム・パスコードとは別なので、混同しないようにしましょう。
6桁以外のパスコードに変更する方法
新しいパスコードの入力画面では、通常、6桁の数字を入力するよう求められます。
別の形式を使いたい場合は、画面に表示される「パスコードオプション」をタップしてください。主に次の形式を選べます。
- カスタムの英数字コード
- カスタムの数字コード
- 4桁の数字コード
カスタムの英数字コードは、英字と数字を組み合わせられる形式です。カスタムの数字コードでは、自分で桁数を決められます。
4桁のコードは入力しやすい反面、6桁より組み合わせが少なくなります。特別な理由がなければ、6桁以上の推測されにくいコードを選ぶのが現実的ですよ。
誕生日、電話番号の一部、「123456」「000000」のような単純な並びは避けましょう。家族や知人が簡単に想像できる番号も、紛失や盗難が起きたときの危険を高めます。
変更前に確認しておきたい3つのこと
パスコード変更そのものでは、通常、iPhone内のデータは消えません。ただし、変更したコードを忘れると復旧作業が必要になるため、先に次の3点を確認しておくと安心です。
- iCloudまたはコンピュータにバックアップがあるか
- Apple Accountのメールアドレスとパスワードが分かるか
- 新しいパスコードを自分で確実に管理できるか
特に注意したいのが、Face IDやTouch IDを普段使っている方です。生体認証が使えている間は、パスコードを入力する機会が少ないため、変更した番号を覚えていないことに気づきにくくなります。
再起動後などには、生体認証ではなくパスコードの入力が求められます。変更直後に一度覚えたつもりでも、数日後に思い出せなくなる可能性があるため注意してくださいね。
iPhoneのパスコードを変更できない原因は?
変更できない場合は、「現在のコードが通らない」「変更項目が見つからない」「新しいコードが拒否される」のどれに当たるかを確認すると、原因を絞りやすくなります。
Face IDやTouch IDを設定していること自体は、通常、パスコードを変更できない原因ではありません。生体認証でロックを解除できても、設定変更時には現在のパスコードによる本人確認が必要です。
症状ごとに、最初に確認することを整理します。
- 現在のパスコードが通らない:古い番号や別端末の番号と混同していないか確認する
- 「パスコードを変更」が見つからない:「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」を開く
- 新しいコードが拒否される:桁数や複雑さなど、端末の条件を確認する
- 項目が選べない・自由に変更できない:会社や学校の管理設定を確認する
- タップしても進まない:設定アプリの一時的な不具合を疑う
ここから、それぞれの原因と対処法を詳しく説明します。
現在のパスコードを間違えている
パスコードの変更画面へ進むには、現在使っているパスコードを正しく入力する必要があります。
Face IDやTouch IDだけで、現在のパスコードの入力を完全に代用することはできません。以前使っていた番号、別のiPhoneの番号、スクリーンタイム・パスコードを入力していないか確認しましょう。
思いついた番号を次々に試すのは危険です。間違いが続くと待ち時間が発生し、さらに失敗するとiPhoneがロックアウトされます。
確かな候補がない場合は、入力を一度止めてください。変更したばかりなら、後ほど説明する72時間以内の「パスコードのリセット」を利用できる可能性があります。
「パスコードを変更」が見つからない
パスコードの変更項目は、「一般」や「プライバシーとセキュリティ」の中ではなく、生体認証とパスコードの設定画面にあります。
Face ID搭載機種では、次の順番です。
「設定」→「Face IDとパスコード」→現在のパスコードを入力→「パスコードを変更」
ホームボタンとTouch IDを搭載した機種では、次の順番です。
「設定」→「Touch IDとパスコード」→現在のパスコードを入力→「パスコードを変更」
設定画面の表示は、iOSのバージョンや機種によって多少異なる場合があります。見つからないときは、「設定」アプリの検索欄に「パスコード」と入力して探してみましょうね。
なお、ロック画面を開くためのパスコードと、アプリの利用制限に使うスクリーンタイム・パスコードは別機能です。スクリーンタイムのコードを変えたい場合は、「設定」→「スクリーンタイム」から操作します。
新しいパスコードが条件を満たしていない
新しいパスコードを入力しても受け付けられない場合は、そのiPhoneに適用されているセキュリティ条件を満たしていない可能性があります。
会社や学校の管理下にある端末では、次のような条件が指定されることがあります。
- 最低限必要な桁数
- 英字と数字の組み合わせ
- 単純な並びの禁止
- 過去に使ったコードの再利用禁止
- 一定期間ごとの変更
- 入力失敗が許される回数
画面に理由や条件が表示された場合は、内容を読んで別のコードを設定してください。
個人のiPhoneでも、勤務先のサービスを利用するための管理プロファイルが登録されていることがあります。自分の端末だから制限はないとは限りません。
会社や学校の管理設定が影響している
管理されている可能性がある場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を確認します。
構成プロファイルや端末管理に関する項目が表示されていれば、勤務先や学校がパスコードの条件を指定している可能性があります。
ただし、内容が分からないままプロファイルを削除するのは避けてください。業務用メール、学校のネットワーク、社内アプリなどが利用できなくなるおそれがあります。
このケースでは、端末の故障を疑うより先に管理担当者へ相談するのが適切です。「どのコードを入力したか」ではなく、「パスコードを変更しようとすると、どのような表示が出るか」を伝えると状況を確認してもらいやすいですよ。
設定アプリが反応しない
正しいパスコードを入力しているのに画面が進まない、または設定アプリが固まる場合は、一時的な不具合が考えられます。
現在のパスコードを確実に覚えているなら、次の順番で対処してみましょう。
- 設定アプリを終了して開き直す
- iPhoneの空き容量が極端に少なくないか確認する
- iPhoneを再起動する
- バックアップ後にiOSを更新する
一方、現在のパスコードに自信がない場合は、安易に再起動しないでください。再起動後の最初のロック解除ではFace IDやTouch IDを使えず、必ずパスコードが必要になるからです。
生体認証で現在も端末を開けるなら、再起動する前にバックアップ状況やApple Accountの情報を確認するほうが安全です。
新しいパスコードを忘れた場合は72時間以内なら戻せる?
iOS 17以降では、パスコードの変更から72時間以内で、以前のパスコードを覚えていれば、iPhoneを消去せずに再設定できる可能性があります。
Appleはこの仕組みを「パスコードのリセット」と案内しています。新しいパスコードへ変更した直後に忘れた方は、初期化を始める前に必ず確認したい機能です。
利用できる場合の基本的な流れは次のとおりです。
- ロック画面でパスコードを入力し、利用できない状態になったら「パスコードをお忘れですか?」をタップする
- 「パスコードのリセットを試す」をタップする
- 以前使用していたパスコードを入力する
- 新しいパスコードを設定する
画面の言葉はiOSのバージョンによって多少異なる場合があります。表示された案内を確認しながら進めてください。
この機能を利用できる主な条件は、次のとおりです。
- iOS 17以降を使用している
- パスコードを変更してから72時間以内である
- 変更前のパスコードを覚えている
- 以前のパスコードを早期に無効化していない
この方法で以前のパスコードを入力すると、一時的に端末へアクセスでき、すぐに新しいパスコードを設定するよう求められます。
つまり、「新しいコードを忘れたら必ず初期化」ではありません。変更直後の方は、72時間という時間条件と、以前のコードを覚えているかを最初に確認することが重要です。
72時間以内でも以前のパスコードを使えない場合
パスコードを変更したあと、「以前のパスコードをすぐ使えない状態にしたい」と考える方もいるでしょう。
Appleの案内では、設定画面に「今すぐ前のパスコードを無効にする」という項目が表示される場合があります。この操作を行うと、72時間以内であっても以前のパスコードによるリセットは利用できなくなります。
新しいパスコードを他人に知られた疑いがあり、以前のコードも知られている場合には、早期無効化が安全面で役立ちます。
一方、変更したコードを忘れる心配がある方は、内容を十分に理解しないまま無効化しないほうがよいでしょう。便利さと安全性のどちらを優先するかで判断が変わります。
72時間のリセットを使えない場合はどうする?
72時間を過ぎている、以前のパスコードも分からない、またはパスコードのリセットが表示されない場合は、iPhoneを消去して新しいパスコードを設定する必要があります。
端末を消去すると、iPhone内の写真、アプリ、設定などが削除されます。事前のバックアップがあれば、初期設定時にデータや設定を復元できます。
対処する順番は次のとおりです。
1. 変更後72時間以内のパスコードリセットを確認する
2. 利用できなければ、ロック画面からiPhoneをリセットする
3. 端末上でリセットできなければ、MacまたはWindowsパソコンを使う
4. 消去後にバックアップから復元し、新しいパスコードを設定する
いきなりコンピュータを用意するのではなく、まずロック画面に「パスコードをお忘れですか?」などの選択肢が表示されるか確認しましょう。
iPhone単体で消去できる条件
iOS 17以降では、一定の条件を満たしていれば、ロック画面からiPhoneをリセットできます。
Appleの案内では、主に次の条件が必要です。
- iPhoneがロックアウトされている
- モバイルデータ通信またはWi-Fiへ接続されている
- Apple Accountにサインインしている
- 「探す」が有効になっている
- Apple Accountのパスワードが分かる
画面の「パスコードをお忘れですか?」からリセットを進めると、Apple Accountのパスワードを入力し、端末のデータと設定を消去します。
ここで入力するApple Accountのパスワードは、通常のパスコード変更に必要なものではありません。端末を消去してApple Accountからサインアウトする手続きで必要になる情報です。
以前の記事で混同されやすかった部分ですが、設定アプリから通常どおりパスコードを変更する場面と、忘れたコードを復旧するために端末を消去する場面では、求められる情報が異なります。
eSIMは保持して消去できる場合がある
iOS 17以降でeSIMを使用している場合、端末のリセット中に、eSIMを保持してデータを消去するか、eSIMも削除するかを選べる場合があります。
パスコード忘れの解決だけが目的で、同じiPhoneを引き続き使うなら、一般的にはeSIMを保持する選択肢を確認するのが現実的です。
eSIMまで削除すると、通信会社でモバイル通信プランの再設定が必要になることがあります。画面に選択肢が表示されたら、意味を確認せずにeSIMを削除しないよう注意してくださいね。
ただし、契約状況や再設定方法は通信会社によって異なります。削除してよいか判断できない場合は、利用中の通信会社へ確認しましょう。
コンピュータを使って復元する場合
端末がネットワークにつながっていない、「探す」が有効ではない、ロック画面に必要な選択肢が表示されないといった場合は、MacまたはWindowsパソコンを使った復元が必要です。
一般的には、iPhoneの電源を切り、機種に応じたボタンを押しながらケーブルでコンピュータへ接続して、リカバリモードを表示します。その後、MacのFinderやWindows側のAppleデバイス管理機能などから「復元」を選びます。
リカバリモードへ入れる際に使うボタンは機種によって異なります。誤操作を避けるため、実行時は自分の機種に対応したApple公式サポートの手順を確認してください。
復元が完了したら、iPhoneを設定し直して新しいパスコードを作ります。iCloudまたはコンピュータにバックアップがあれば、そのバックアップからデータを戻せます。
消去する前に確認する情報
初期化が必要になった場合でも、焦ってすぐに消去を始めないことが大切です。
可能な範囲で次の項目を確認しましょう。
- Apple Accountに使っているメールアドレスまたは電話番号
- Apple Accountのパスワード
- iCloudバックアップの作成状況
- コンピュータに保存したバックアップの有無
- eSIMを保持するか削除するか
- アプリの再ログインに必要な情報
- 認証アプリや電子決済サービスの引き継ぎ方法
バックアップがない場合、iPhone本体にしか保存されていなかったデータは戻せない可能性があります。
一方、iCloudと同期されていた写真、連絡先、メモなどは、同じApple Accountでサインインすると再び同期される場合があります。「バックアップ」と「iCloud同期」は役割が異なるため、どのデータが保存されているかを個別に確認する必要があります。
パスコードを何度も試してはいけない理由
パスコードを思い出せないときに、候補を手当たり次第に入力するのは避けましょう。
入力を間違えるたびに待ち時間が長くなり、最終的には端末がロックアウトされます。また、「データを消去」が有効なiPhoneでは、パスコードの入力に10回失敗すると、端末内の情報が消去される設定になっています。
確実な候補が一つか二つある場合を除き、入力を続けるより、72時間以内の救済機能やバックアップ状況を確認するほうが安全です。
特に子どもが画面を触って入力失敗を重ねている場合は、端末を手の届かない場所へ移しましょう。待ち時間が終わったあとに再び誤入力されるのを防げます。
iPhoneのパスコード変更は状況別に何を優先する?
最初に確認すべきことは、現在のパスコードの有無ではなく、「いつ変更したか」と「以前のコードを覚えているか」の組み合わせです。
筆者としては、次の優先順位で判断するのが、データ消失の危険を抑えやすいと考えます。
- 現在のコードが分かる:設定アプリから通常変更する
- 新しいコードを72時間以内に忘れた:以前のコードによるリセットを試す
- 72時間を過ぎた、または以前のコードも不明:バックアップとApple Accountを確認する
- ロック画面から消去できる:eSIMの扱いを確認して端末上でリセットする
- 端末上で消去できない:コンピュータのリカバリモードを使う
- 会社や学校の端末:自己判断で設定を削除せず、管理担当者へ相談する
この順番で重要なのは、初期化を急がないことです。パスコード変更から72時間以内なら、端末を消去せずに済む可能性があります。
また、現在もFace IDやTouch IDで開けるものの、パスコードに自信がない場合は、再起動を後回しにする判断も有効です。生体認証で端末を操作できる間に、バックアップやApple Accountの情報を確認できる可能性があるからです。
パスコードを定期的に変えれば、それだけで安全になるとは限りません。変更回数が多すぎると、古いコードと新しいコードを混同したり、覚えやすい単純な番号を使い回したりする原因になります。
個人的には、他人に知られた可能性があるとき、推測されやすい番号を使っていると気づいたとき、会社の規則で必要なときに変更するのが実用的だと考えます。
そのうえで、変更前にバックアップを確認し、変更直後は新しいコードを確実に覚えているか確認する。この二段構えが、セキュリティとデータ保護の両方に役立ちます。
なお、本記事は2026年8月18日時点のApple公式サポート情報を確認し、iOS 17以降のパスコードリセット、端末上での消去条件、eSIMの選択肢を整理したものです。画面表示や利用条件はiOSの更新、機種、管理設定によって変わる可能性があります。
まとめ
iPhoneのパスコードは、「設定」→「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」→「パスコードを変更」の順に進めば変更できます。通常の変更には、現在使用しているパスコードが必要です。
変更できないときは、現在のコードの入力間違い、設定画面の場所、新しいコードの条件、会社や学校の管理設定、一時的な不具合を順番に確認しましょう。
新しいパスコードを忘れても、iOS 17以降で変更後72時間以内なら、以前のパスコードを使って消去せず再設定できる可能性があります。
72時間以内のリセットを利用できない場合は、iPhoneの消去が必要です。消去前にバックアップ、Apple Accountのパスワード、eSIMや各アプリの引き継ぎ方法を確認してください。
よくある質問
iPhoneのパスコードを変更すると写真やアプリは消えますか?
現在のパスコードを使って設定アプリから変更するだけなら、通常、写真やアプリは消えません。
パスコードを忘れてiPhoneを消去する場合は、端末内のデータが削除されます。バックアップやiCloud同期の状況を先に確認しましょう。
変更したパスコードをすぐ忘れたら初期化が必要ですか?
必ずしも必要ではありません。iOS 17以降では、変更後72時間以内で以前のパスコードを覚えていれば、「パスコードのリセット」で新しいコードを再設定できる可能性があります。
72時間を過ぎた場合や以前のコードも分からない場合は、端末の消去が必要です。
Face IDで開ければパスコードを変更できますか?
Face IDでロックを解除できても、通常のパスコード変更では現在のパスコードを求められます。
現在のコードに自信がない場合は、再起動するとFace IDを使えなくなるため、先にバックアップやApple Accountの情報を確認してください。


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