iPhoneでは、Microsoft公式のExcelアプリと無料アカウントを使い、表の作成・基本編集・保存ができます。
ただし、マクロの実行やピボットテーブルの新規作成などには対応していません。この記事では、無料でできる範囲からファイルの開き方、保存方法、編集できないときの対処まで順番に解説します。
iPhoneでExcelを無料で使うには何が必要?
iPhoneでExcelを使う基本的な方法は、Microsoft Corporationが提供する公式の「Microsoft Excel」アプリを利用することです。
App Storeから無料でダウンロードでき、一般的なiPhoneでは、無料のMicrosoftアカウントでサインインすると基本的な作成・編集機能を利用できます。
用意するもの
必要なものは、次の3つです。
- ExcelアプリをインストールできるiPhone
- Microsoft公式のExcelアプリ
- 無料のMicrosoftアカウント
Microsoftは、画面サイズが10.1インチ以下のiOS端末では基本編集を無料で利用できると案内しています。一般的なiPhoneは、この画面サイズの条件に当てはまります。
一方、会社や学校が管理するファイルでは、個人用のMicrosoftアカウントではなく、組織から指定された職場用・学校用アカウントが必要になることがあります。
この記事の仕様情報は、2026年8月11日時点のMicrosoftサポート、Microsoft 365のシステム要件、AppleのApp Store掲載情報を照合しています。アプリの画面や利用条件は更新される可能性があるため、実際の表示と異なる場合は最新の公式案内も確認してください。
Excelアプリの対応環境
2026年8月11日時点の日本向けApp Storeでは、Microsoft Excelアプリについて次の情報を確認できます。
- 開発元:Microsoft Corporation
- 対応端末:iPhone、iPad、Apple Vision
- 対応OS:iPhoneはiOS 18.0以降
- アプリ内課金:あり
- Microsoft 365契約者向け機能:あり
アプリ容量、評価件数、ランキングなどは短期間でも変動します。そのため、インストール前にApp Storeの商品ページで最新情報を確認しましょう。
現在のiOSバージョンは、次の手順で確認できます。
1. iPhoneの「設定」を開く
2. 「一般」をタップする
3. 「情報」をタップする
4. 「iOSバージョン」を確認する
iOSを更新する場合は、「設定」から「一般」、「ソフトウェアアップデート」の順に進みます。更新前には、Wi-Fi接続、充電残量、iPhoneの空き容量も確認してくださいね。
Microsoftアカウントは必要?
ファイルの状態によっては、サインインせずに内容を表示できる場合があります。しかし、Excelファイルを新しく作成したり、編集して保存したりする場合は、Microsoftアカウントへのサインインが基本です。
Microsoftアカウントは無料で作成できます。すでに次のサービスを利用している場合は、そのアカウントを使える可能性があります。
- Outlook
- OneDrive
- Windows
- Microsoft 365
- XboxなどのMicrosoftサービス
複数のアカウントを持っている場合は、「どのアカウントでファイルを開いているか」を確認しましょう。アカウントが違うだけで、OneDrive上のファイルが見つからなかったり、編集権限が表示されなかったりすることがあります。
iPhone版Excelは無料でどこまで使える?
iPhone版Excelでは、表の確認や文字の修正だけでなく、新しいファイルの作成、基本的な数式、並べ替え、フィルター、保存なども無料範囲で利用できます。
ただし、無料で使えるのは「基本編集」です。パソコン版Excelの全機能が無料で使えるわけではありません。
| 作業内容 | 無料アカウント | 注意点 |
|---|---|---|
| Excelファイルの閲覧 | 基本的に可能 | 権限やファイル形式により開けない場合がある |
| 新しい表の作成 | 可能 | 無料アカウントへのサインインが基本 |
| 文字・数値の入力や修正 | 可能 | 閲覧専用ファイルは編集できない |
| 基本的な数式 | 可能 | 複雑な機能はパソコン版との違いに注意 |
| 並べ替え・フィルター | 可能 | 選択範囲を間違えると表が崩れることがある |
| グラフの利用 | 可能 | 一部の高度な編集は契約や端末によって制限される |
| ファイルの保存・共有 | 可能 | 保存場所や共有権限の確認が必要 |
| Microsoft 365の追加機能 | 有料契約が必要 | 契約プランにより利用できる機能が異なる |
| Copilot | 対象契約が必要 | アカウント、プラン、提供状況により異なる |
Microsoftが公開しているモバイルアプリの案内では、対象となるMicrosoft 365契約があると、ピボットテーブルのスタイルやレイアウト変更、図形の独自色、WordArt、グラフ要素の追加・編集などの追加機能を利用できます。
簡単な家計簿、売上記録、買い物リスト、予定表、在庫数の修正などが目的なら、まず無料アカウントで試して問題ありません。有料契約は、実際に必要な機能が無料範囲にないと分かってから検討するほうが無駄を抑えられますよ。
iPhone版Excelでできない主なこと
Microsoftが公開しているExcel for iPhoneの機能情報では、パソコン版にある機能の一部が利用できません。
代表的な制限は次のとおりです。
| 機能 | iPhone版の対応状況 |
|---|---|
| マクロの実行 | 非対応 |
| ピボットテーブルの表示・更新 | 対応 |
| ピボットテーブルの新規作成 | 非対応 |
| 条件付き書式の表示 | 対応 |
| 条件付き書式の新規追加・更新 | 非対応 |
| 入力規則の選択肢の表示・選択 | 対応 |
| 入力規則の新規追加・更新 | 非対応 |
| 外部データの更新 | 非対応 |
| ウィンドウの分割 | 非対応 |
| スライサー・タイムライン | 非対応 |
ここで注意したいのは、Microsoft 365を契約しても、iPhone版自体が対応していない機能まで使えるようになるとは限らないことです。
たとえば、VBAマクロが入ったファイルを開けたとしても、iPhone上でマクロは実行できません。業務ファイルでは「表が表示されたから問題なく動いている」と判断せず、ボタンや自動処理が必要かを確認しましょう。
iPhoneでExcelファイルを作成・編集する方法
Excelアプリのインストールからファイルの編集までは、次の順番で進めます。
ボタン名や配置はアプリの更新によって変わることがありますが、「新規」「開く」「ホーム」「共有」など、目的に近い項目を探せば操作できますよ。
Excelアプリをインストールする
1. iPhoneで「App Store」を開く
2. 画面下部の「検索」をタップする
3. 「Microsoft Excel」と入力する
4. 開発元が「Microsoft Corporation」か確認する
5. 「入手」をタップする
6. Face ID、Touch IDまたはパスコードで認証する
7. インストール後に「開く」をタップする
Excelに似た名前の表計算アプリもあります。公式アプリを使いたい場合は、アプリ名だけで判断せず、開発元まで確認しましょう。
モバイル通信量を抑えたい方は、Wi-Fiへ接続してからインストールするのがおすすめです。
Microsoftアカウントでサインインする
1. Excelアプリを開く
2. 「サインイン」をタップする
3. Microsoftアカウントのメールアドレスを入力する
4. 「次へ」をタップする
5. パスワードを入力する
6. 必要に応じて本人確認を行う
7. 画面の案内に従って初期設定を完了する
無料アカウントを持っていない場合は、画面に表示されるアカウント作成項目から登録できます。
会社のファイルを開くなら職場用、個人のOneDriveに保存するなら個人用というように、目的に合ったアカウントを選んでくださいね。
新しいExcelファイルを作成する
1. Excelアプリのホーム画面を開く
2. 「新規」または「+」をタップする
3. 「空白のブック」またはテンプレートを選ぶ
4. 入力するセルをタップする
5. 文字、数値または数式を入力する
6. チェックマークなどで入力を確定する
7. ファイル名と保存場所を確認する
初めて表を作る場合は、横に広すぎない表から始めましょう。家計簿なら、1行目に「日付」「内容」「金額」「支払方法」と入力すると整理しやすくなります。
A1からA5までの数値を合計する場合は、結果を表示したいセルに次の数式を入力します。
`=SUM(A1:A5)`
iPhoneでは画面が小さいため、列が増えるほどセルの選択や確認が難しくなります。外出先で入力する表は4~6列程度に収め、複雑なレイアウトはパソコンで整える使い方が現実的です。
メールなどで受け取ったExcelを開く
メールに添付されたExcelファイルは、一般的に次の手順で開けます。
1. メールアプリで対象のメールを開く
2. 添付されたExcelファイルをタップする
3. 共有ボタンをタップする
4. 「Excelで開く」またはExcelのアイコンを選ぶ
5. 必要に応じてMicrosoftアカウントへサインインする
6. 編集できる状態か確認する
「ファイル」アプリに保存したExcelファイルは、対象ファイルをタップしてから共有メニューでExcelを選択できます。Excelアプリ内の「開く」や「参照」から保存場所を探せる場合もあります。
ファイル名の最後が「.xlsx」「.xls」「.xlsm」などになっているかも確認してください。Microsoftは、モバイル版が対応していない形式で保存されたファイルは開けない場合があると案内しています。
なお、「.xlsm」はマクロを含められる形式ですが、ファイルを開けることとマクロを実行できることは別です。
セルの文字や数値を編集する
1. 編集したいセルをタップする
2. 入力欄または数式バーをタップする
3. 文字、数値、数式を修正する
4. チェックマークなどで確定する
5. 表示された結果を確認する
数式が入ったセルを修正するときは、表示中の計算結果ではなく、入力されている数式が変更されます。どのセルを参照しているか確認してから編集しましょう。
誤って変更した場合は、「元に戻す」の矢印をタップします。ただし、クラウド上の重要なファイルは自動保存される場合があるため、編集前にコピーを作るほうが安全です。
並べ替えやフィルターを使う
並べ替えは、日付順、金額順、名前順などに行を並べ直す機能です。フィルターは、指定した条件に該当する行だけを表示します。
操作するときは、表の一部分だけを選ばないように注意してください。
たとえば、氏名と金額が同じ行に入っている表で金額の列だけを不適切に並べ替えると、氏名と金額の組み合わせが崩れる可能性があります。
- 先頭行に項目名があるか確認する
- 表全体を対象にする
- 並べ替え後に数行を照合する
- 重要な表は先にコピーする
並べ替え後に元へ戻す可能性がある場合は、元の順番を示す「番号」列を用意しておく方法も有効です。
iPhoneで編集したExcelを保存・共有する方法
iPhone版Excelでは、OneDriveやiPhone内などへファイルを保存できます。
大切なのは、保存ボタンを押すことだけではありません。どのアカウントの、どのフォルダへ保存したかを把握することです。
自動保存の仕組み
Microsoftは、iPhoneやiPad版のOfficeアプリで自動保存を利用できると案内しています。
自動保存が有効なファイルでは、小さな変更も元のファイルへ反映される可能性があります。元データを残したい場合は、編集を始める前に「コピーを保存」を使いましょう。
Microsoftの現行サポートでは、従来の「名前を付けて保存」に相当する操作が「コピーを保存」として案内されています。
一般的な手順は次のとおりです。
1. Excelで対象ファイルを開く
2. ファイルメニューを開く
3. 「コピーを保存」を選ぶ
4. 保存場所を選ぶ
5. 新しいファイル名を入力する
6. 「コピーを保存」をタップする
ファイルを編集してからコピーを作ると、すでに元ファイルへ変更が保存されている可能性があります。重要なファイルでは、編集前にコピーを作るのがポイントですよ。
OneDriveへ保存する
OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージです。同じMicrosoftアカウントを使えば、iPhoneとパソコンから同じファイルへアクセスできます。
1. Excelでファイルメニューを開く
2. 「コピーを保存」などの保存項目を選ぶ
3. 保存先としてOneDriveを選ぶ
4. 保存するフォルダを選ぶ
5. ファイル名を入力する
6. 保存を確定する
無料のMicrosoftアカウントでは、Microsoftの案内上、5GBのクラウドストレージが提供されます。ただし、容量や提供条件は変更される可能性があるため、最新情報はアカウント画面で確認してください。
OneDriveへ保存するメリットは、パソコンとの連携だけではありません。バージョン履歴を利用できるファイルでは、過去の状態を確認・復元できる場合があります。
ただし、職場や学校のアカウントでは、管理者が履歴や保存先を制限していることがあります。
iPhone内へコピーを保存する
Excelアプリのバージョンやファイルの状態によっては、「このiPhone内」へコピーを保存できます。
1. ファイルメニューを開く
2. 「コピーを保存」を選ぶ
3. 「このiPhone内」などの保存場所を選ぶ
4. ファイル名を入力する
5. 保存を確定する
共有メニューに「ファイルに保存」が表示される場合は、そこからiCloud Driveや「このiPhone内」のフォルダを指定できることもあります。
保存後は「ファイル」アプリを開き、目的の場所にファイルがあるか確認しましょう。一度閉じてから再び開けることまで確認すると、保存場所の間違いに気づきやすくなります。
ファイル名には日付と用途を入れる
iPhoneではファイル名が途中までしか表示されないことがあります。先頭付近に日付や用途を入れると区別しやすくなります。
- 2026-08_売上表_入力中
- 2026-08_売上表_確認用
- 2026-08_売上表_提出用
- 2026-08_売上表_修正前
「最終」「最終2」「本当の最終」のような名前では、どれを提出すべきか分からなくなります。年月日、内容、状態の順にそろえると管理しやすいですよ。
Excelファイルを共有する
1. 共有したいExcelファイルを開く
2. 共有アイコンをタップする
3. 相手を招待するか、共有リンクを作成する
4. 編集可能または閲覧専用を選ぶ
5. メールやメッセージで送る
添付ファイルと共有リンクでは、相手に渡るものが異なります。
| 共有方法 | 相手に渡るもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ファイルを添付 | 送信時点のコピー | 完成したファイルを渡す |
| 共有リンク | クラウド上の同じファイル | 共同編集や継続的な確認 |
共同編集を行う場合、Microsoftは対応形式として「.xlsx」「.xlsm」「.xlsb」を案内しています。また、OneDrive、OneDrive for Business、SharePoint Onlineなど、共同編集に対応したクラウド上へ保存する必要があります。
個人情報や業務情報が含まれる場合は、「リンクを知っている全員」が開ける設定になっていないか確認してください。共同編集が不要なら、閲覧専用にするほうが安全です。
Excelを編集できない・保存できないときの対処法
Excelファイルを編集できない場合は、故障と決めつけず、「開けない」「編集できない」「保存できない」のどこで止まっているかを切り分けましょう。
ファイルは開くが編集できない場合
次の項目を確認します。
- Microsoftアカウントへサインインしているか
- 閲覧専用で共有されていないか
- 編集権限を与えられているか
- 正しい職場用・個人用アカウントを使っているか
- ファイルが「最終版」などの編集禁止状態ではないか
- 組織の管理ルールで制限されていないか
- 別の人やアプリがファイルを編集中ではないか
共有されたファイルなら、所有者に「編集できる権限で共有されているか」を確認するのが早い方法です。
ファイル自体を開けない場合
主な原因は次のとおりです。
- iPhone版が対応していないファイル形式
- ファイルのダウンロードが完了していない
- 通信状態が不安定
- Excelアプリが古い
- iOSが対応条件を満たしていない
- ファイルが破損している
- パスワード保護や組織の保護設定が影響している
Microsoftは、パスワードで保護された一部のExcelファイルをモバイル端末で開く際にエラーが発生する場合があると案内しています。
パスワードを知っていても開けない場合は、WindowsのExcelで開き、モバイル版が対応する形式へ保存し直す方法が案内されています。ただし、保存し直すことで一部の書式や機能が保持されない可能性があります。
パスワードを知らない場合、保護を回避する方法はありません。ファイルの作成者へ確認しましょう。
オフラインでもExcelを使える?
すでに端末内へ保存されているファイルや、事前にオフライン利用できる状態にしたファイルは、インターネットへ接続していないときでも作業できる場合があります。
OneDriveのファイルを確実にオフラインで開きたい場合は、通信できるうちにOneDriveアプリで対象ファイルのメニューを開き、「オフラインで使用可能にする」に相当する項目を選びます。
ただし、オフライン中は次の機能を利用できない、または反映が遅れる可能性があります。
- ほかの人との共同編集
- 最新内容との同期
- 共有リンクの作成や権限変更
- クラウド上だけにあるファイルの読み込み
- オンライン接続が必要な機能
電波のない場所で使う予定があるなら、出発前に一度ファイルを開き、オフラインでも表示できるか確認してくださいね。
保存したファイルが見つからない場合
次の順番で探しましょう。
1. Excelアプリの「最近使った項目」を見る
2. Excelで使用中のMicrosoftアカウントを確認する
3. OneDrive内をファイル名で検索する
4. iPhoneの「ファイル」アプリを開く
5. 「このiPhone内」と「iCloud Drive」の両方を確認する
6. 職場用・個人用アカウントを切り替えて確認する
「保存に失敗した」と思っていても、別のアカウントやフォルダに保存されていることがあります。
保存前に「場所」と「ファイル名」を確認し、保存後に一度開き直す習慣をつけると見失いにくくなります。
Excelが使いにくい場合はNumbersでも開ける?
Appleの「Numbers」でも、Microsoft Excel形式のファイルを読み込んで編集できます。
2026年8月11日時点のApple公式情報では、NumbersはMicrosoft ExcelファイルとCSVファイルの読み込み・編集に対応し、作成した表をMicrosoft Excel形式へ書き出すこともできます。
ただし、Excelとの完全な互換性が保証されているわけではありません。
- 使用できないフォントが置き換わる
- 文字幅や改行位置が変わる
- 複雑な数式が正しく再現されない
- 特殊な書式が変化する
- グラフの見た目が変わる
- マクロが動作しない
- Excel独自の機能が失われる
個人用の簡単な表を確認するだけならNumbersも選択肢になります。一方、会社や取引先とExcel形式でやり取りする場合は、Microsoft Excelを使うほうが変換による崩れを避けやすいでしょう。
| 目的 | 向いているアプリ |
|---|---|
| Excel形式のまま仕事で編集・返送する | Microsoft Excel |
| 簡単なExcelファイルを確認する | ExcelまたはNumbers |
| Apple製品中心で個人用の表を作る | Numbers |
| マクロや高度な分析を使う | パソコン版Excel |
Numbersで編集したファイルをExcel形式に戻す場合は、元ファイルを残して別名で書き出してください。提出前には、数式、列幅、改ページ、グラフなどが維持されているか、可能ならパソコン版Excelで確認しましょう。
iPhone版Excelはどのように使い分けるべき?
筆者としては、iPhone版Excelはパソコンの完全な代用品ではなく、確認・小さな修正・共有を素早く行うための端末として使うのが最も実用的だと考えます。
iPhoneに向いているのは、次のような作業です。
- 外出先で表の内容を確認する
- 数字や文字を数か所だけ修正する
- 家計簿や在庫表へ1行追加する
- 共有された売上表を確認する
- ファイルを相手へ転送する
- コメントを追加する
- 急ぎの誤字を修正する
一方、次の作業はパソコン版Excelのほうが安全で効率的です。
- 大量のデータ入力
- 複雑な数式の作成
- マクロの実行
- ピボットテーブルの新規作成
- 外部データの更新
- 多数の列を使う表の編集
- 細かなグラフ調整
- 厳密な印刷レイアウトの設定
- 請求金額など間違いが許されない最終確認
iPhoneで「操作できる」ことと、「間違えずに作業できる」ことは同じではありません。画面が小さいため、隣のセルを選んだり、必要な数式を消したりする危険があります。
特に金額、顧客情報、提出用データを扱う場合は、編集前のコピーを残し、変更したセルをもう一度確認しましょう。
今後はCopilotなどの支援機能によって、スマートフォンでもデータの整理や分析を行いやすくなると考えられます。ただし、AIが生成した数式、要約、グラフ、予測が常に正しいとは限りません。
最終的には、元データ、計算式、集計対象を人が確認する必要があります。有料のAI機能があっても、小さな画面での誤操作や、iPhone版が対応していない機能まで解消されるわけではない点に注意してください。
まとめ
iPhoneでは、Microsoft公式のExcelアプリと無料のMicrosoftアカウントを使い、Excelファイルの作成、基本編集、保存、共有ができます。
一般的なiPhoneは10.1インチ以下なので、文字や数値の入力、基本的な数式、並べ替え、フィルターなどの基本編集を無料で利用できます。一方、マクロの実行、ピボットテーブルの新規作成、外部データの更新などには対応していません。
編集したファイルはOneDriveやiPhone内などへ保存できます。自動保存による上書きを避けたい場合は、編集前に「コピーを保存」を使いましょう。
簡単な確認や数か所の修正はiPhone、複雑な作成や最終確認はパソコンというように使い分けると、Excelを安全かつ効率よく利用できますよ。
よくある質問
iPhoneのExcelはサインインなしでも編集できますか?
ファイルを閲覧できる場合はありますが、新しいファイルの作成や基本編集には、無料のMicrosoftアカウントへのサインインが基本です。編集できない場合は、サインイン状態と共有権限を確認してください。
iPhoneのExcelはオフラインでも使えますか?
端末へ保存済みのファイルや、事前にオフライン利用できる状態にしたファイルは作業できる場合があります。ただし、共同編集やクラウドとの同期など、インターネット接続が必要な機能は利用できません。
iPhone版Excelでマクロは使えますか?
iPhone版Excelはマクロの実行に対応していません。マクロを必要とするファイルは、対応するWindowsまたはMacのパソコン版Excelで操作しましょう。
星野 結衣
スマホトラブル解決ナビゲーター


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